News & Report
REPORT2021/12/22
【独自調査】グローバル人材の「キャリア形成」、目指すはジェネラリストよりもスペシャリスト ~キャリアアップよりもスキルアップを重視する人が18.5%多い結果~
ビジネス・プロフェッショナル×バイリンガルのための転職・求人情報サイト「Daijob.com」を展開するヒューマングローバルタレント株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:横川 友樹、以下「当社」)は、同サイトの登録者に、「キャリア形成」についての独自調査を実施しました。
■現在の職場に対する「満足/不満足」の要因は「キャリアアップ」「スキルアップ」両方が上位にあがった
■仕事をする上の優先度を、「スキルアップ」と「キャリアアップ」で比較すると、スキルアップの方が18.5%多い
■グローバル人材のキャリア形成は、語学力アップに加えて、ジェネラリスト(※1)よりもスペシャリスト(※2)として、スキルアップを目指す傾向が強い
※1. 広範囲の知識や経験を持ち、複数の分野をまとめ上げる役割を担う人材
※2. 特定の分野において専門的な知識・スキルのある人材
【はじめに】
近年、日本で進められている‟働き方改革“やコロナ下の影響で、多くのビジネス・パーソンが、これまでの仕事のやり方やキャリア形成を見直すこととなりました。特にオンラインでの業務を強いられることが多いコロナ下では、仕事の可視化や自主性、専門的なスキルが、より重要になってきています。日本で長く続くメンバーシップ型雇用から、ジョブ型雇用の必要性について取り上げられることが増えている背景から、Daijob.comの登録者に、キャリア形成の現状について独自アンケート調査を行いました。
----【調査の詳細】--------------------------------------------------------------------------------------------------
期間:2021年10月13日(水)~ 10月19日(火)
対象:Daijob.com登録者
方法:WEBフォームによる回収
人数:日本人:138名 外国人:164名 (合計:302名)
※質問により未回答もあるため、集計結果は必ずしもこの人数と合致していないことをご了承ください。
内容:グローバル人材のキャリア形成について
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
【調査結果】
■1. 転職サイト登録者でも、現在の仕事に満足している割合は40%存在している

■2. 職場の「満足/不満足」の原因は、どちらの場合も「給料」「キャリアップ」「スキルアップ」「ワークライフバランス」の4つが上位

■3. 仕事をする上での優先度を、「スキルアップ」と「キャリアアップ」で比較すると、スキルアップの方が18.5%多い

■4. グローバル人材のキャリア形成は、語学力アップに加えて、ジェネラリストよりもスペシャリストとしてのスキルアップを目指す傾向が強い

【本調査の属性】

【調査結果を受けて】
ヒューマングローバルタレント株式会社 代表取締役 / 一般社団法人外国人雇用協議会 理事 横川 友樹
「スペシャリストとしての転職意向が増加傾向。生産性向上への良い流れあり」
日本の就業者数・約6676万人(2020年平均)(※3)のうち、転職実施者数は319万人(2019年:351万人)となり(※4)、2010年より増加し続けてきた転職者数が、2020年は一変して減少しました。コロナの影響により、企業のデジタル化・DX化が促進され、働く環境や事業の変化を目の当たりにした不安や希望により、会社に依存する意識でなく、自身のスキルをもう一段上げていくべきだと感じた人材が、増加したように感じます。転職を機に約半数の方は年収が下がるという従来のデータがありますが、今後こういったスキルアップ傾向により同職種で、スペシャリストとしての転職が増加することで、転職を機にスキルの実践と年収が上がる人材が増え、生産性の向上にもつながっていく可能性を感じます。
※3:出典:2021年11月公表 、総務省統計局「労働力調査」
※4:出典:令和3年(2021年)度版、厚生労働省「労働経済の分析(労働経済白書)」